そもそも、酒米っておいしいの？

自社農園でつくっている自慢の酒米「吟ぎんが」。
地元の人に話を聞いてみると、酒米は普通に食べるとおいしくないという情報しか入りません。
でも、日本酒や濁り酒、どぶろくには欠かせない要素でもあるのが酒米です。
飲んでおいしいんだから、普通に食べても絶対おいしい気がします。

そこで今回は、私たちがつくっている酒米の「吟ぎんが」と食用米の「ひとめぼれ」を食べ比べてみました！

左が酒米の「吟ぎんが」、右が食用米の「ひとめぼれ」

実際に炊いてみた

通常と同じように、炊飯器のメモリに水を合わせて炊きます。
今回は、吟ぎんがはお酒で使うときと同様、77％精米のお米を使いました。

まずは、炊いたお米をよーく見てみる

炊き上がったお米からはおいしそうな香りがします。お腹が減って食べたくなりますが、ここはガマン。
まずはじっくり観察します。なんとなく、吟ぎんがのほうが盛った感じが白くずっしりしているように見えます。

酒米の「吟ぎんが」

精米していることもあり粒が小さいけれど、真っ白な色づきがおいしそうです。

食用米の「ひとめぼれ」

粒がきちんと立っていて、見るからにおいしそうです。
香りはどちらも変わらず、いつもの炊きたてのお米の香り。

いざ、実食！

いよいよ、酒米「吟ぎんが」と食用米「ひとめぼれ」を食べてみます。

吟ぎんが

噛んでも甘みはあまり出てこず、歯ごたえのある食感です。
甘みの代わりに、あっさりとした味わいが逆に食欲をそそります。

ひとめぼれ

口に入れ噛んだ瞬間から広がるお米の甘みと、もっちりとした食感がたまらなくおいしい！
お米ってこんなに甘かったっけ？と考えてしまうくらい甘く、ふりかけいらず。
もし、おにぎり作ってくださいと言われたら絶対に塩にぎりにします。

味を確かめたくて何度も箸を運んでいたら、早々に完食。
確かにお米特有の甘さは少ないけれど、このさっぱりめの味に合うおかずを考えれば、おいしくいただけるお米だと感じました。次は宮守特産のわさびと醤油で食べてみたいぁ…。

日本酒のアテに酒米をつまむのもいいですね。

結論、やっぱりどちらもおいしい！

私も初めての経験でしたが、実際に酒米と食用米の食べ比べをしてみて、どちらもおいしい！ということが分かりました。

酒米の「吟ぎんが」：あっさりとした味わいだけど歯ごたえがあり、おいしくないって聞いていたのが嘘みたいでした。このお米からお酒が生まれるのがなんとも不思議です。

食用米の「ひとめぼれ」：さすが愛されているお米なだけあって、甘みも強くもちもちで安定のおいしさ。

遠野産「吟ぎんが」を使ったオリジナルビール

東京都福生市に蔵を構える田村酒造場 嘉泉さんと、東京都昭島市にある、「苦い飲み物でみんなを笑顔にするFactory & Laboratory」をコンセプトにしているブルワリー、イサナブルーイングさんがコラボし、「吟醸ヴァイツェン -吟ぎんが-」をリリース。

田村酒造場 嘉泉さんは日本三大杜氏のひとつ、南部杜氏と深い繋がりがあり、以前から私たちの吟ぎんがを使用した日本酒を醸造していただいています。

普段の食事にはなかなか選ばれにくい酒米ですが、やはり飲みものにするには相性抜群。

実際にビールを飲んでみると、フルーティーで香りも良く、お米の甘さとホップの苦味のバランスが取れたとても口当たりの良いビールでした。

昭島市にはイサナブルーイングさんの実際のブルワリーがあり、コーヒーやクラフトビールが楽しめます。

お近くの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか？

※今回使用したグラスは岩手遠野にあるブルワリー、遠野醸造さんで販売しているものになります。

※吟醸ヴァイツェン -吟ぎんが-は、2022年2月現在の情報です。

詳しい情報はイサナブルーイングさん公式サイトからご覧ください。

【イサナブルーイング】

公式HP　https://www.isana-brewing.com/

Facebook　https://www.facebook.com/isanabrewing

【田村酒造場 嘉泉】

公式HP　https://www.seishu-kasen.com/

Facebook　https://www.facebook.com/kasen.sake/

【遠野醸造】

公式HP　https://tonobrewing.com/

噛めば噛むほど甘みの増すひとめぼれはいかがですか？

自社農園でつくられる自慢のひとめぼれを直接購入できるのは、遠野宮守にある直営産直『サンQふる郷市場』と、山あいの手しごと屋さんだけ！

昨年収穫したばかりのお米をぜひ堪能してみてください♪